新里メディケアグループ

理事　新里 由美

私たち新里メディケアグループは、1986年7月、長崎市江里町に旧新里内科を開院して以来、「豊かな人間性（Humanity）」を基盤とし、「もてなしの心（Hospitality）」を大切に、人と人とのつながりを何よりも尊びながら歩んでまいりました。そして、医療人として社会に貢献できることを誇りとし、「飽くなき能力研鑽（Ability）」を追い求める姿勢を大切にしてきました。このようにして築かれた＜H・H・Aの理念＞は、私たちの原点であり、今もなお変わらぬ価値観として受け継がれています。

1999年12月には、城山台ソラールおよび旧ネフロクリニックの開設にあたり、創設以来の理念に「常に真摯な態度で職務に従事する（Sincerity）」という精神を加え、新たに＜H・H・A・S（ハース）＞の理念として継承いたしました。

また、2005年5月には、より一層の安全・安心・相互信頼を育むため、"ISO9001"を取得し、組織としての品質管理体制を整備してまいりました。この仕組みの中で、私たちの理念は形式的なものにとどまらず、グループ全体に深く根づき、現在では新たに加わる職員一人ひとりの心の中に自然と息づいています。

今日、社会は大きな転換期にあります。少子高齢化が進み、医療・介護の在り方も、急性期中心から生活支援を含む包括的な高齢者ケアへとシフトしています。こうした変化に応えるために、私たちは「医療・介護・暮らし」を切れ目なくつなぐ、新しい地域包括支援の形を模索してまいりました。

そしてこの取り組みの中で、私が女性理事として強く意識しているのは、すべての職員が、自分らしく働き、成長できる職場環境の整備です。特に、女性が出産や育児といったライフステージの変化を経ても、安心して働き続けられる職場づくりは、私たちが大切にしている使命の一つです。柔軟な働き方、育児・介護と両立できる制度、そして何よりも互いを尊重し合う風土づくりは、医療・介護の現場においても不可欠です。性別に関係なく、すべての人の声が届き、力が発揮できる組織であること。これが、多様性と包摂性を大切にする現代社会にふさわしい医療法人の姿であると考えています。これからも新里メディケアグループは、もてなしの心と、誠実な姿勢を忘れず、地域の皆さまにとって信頼と安心の存在であり続けるとともに、職員一人ひとりにとって「ここで働けてよかった」と心から思える場でありたいと願っています。

BENEFIT

働く環境について